綿ニットを上手に洗うには
はじめに
商品の脇に付いている洗濯方法を表す「洗濯絵表示」と、絵表示の内容以外で注意して頂きたい事項の「付記用語」「注意表示」を確認しましょう。
絵表示の確認
- ・水洗い禁止のものは家庭では洗う事が出来ません。(図1)
付記用語・注意表示の確認
使用の素材や付属品などによって必要と思われる付記用語や注意表示が記載されているものがあります。
- ・縫込みネームや下げラベルを洗濯前に必ず確認しましょう。
例えば次のようなものがあります。- 付記用語
「蛍光増白剤入り洗剤禁止」
→粉末洗剤には蛍光増白剤が含まれているものがあります。
蛍光増白剤によって白く見えることがあるので、蛍光増白剤の入っていない洗剤(おしゃれ着洗いなど)を使用して下さいという付記です。「湿潤放置・つけ置き禁止」
→白×紺などの配色の製品に付記しています。
洗濯の際などに湿潤状態で放置されたり、つけ置きされると、白や淡色部分に濃色の部分から色泣きが生じる事があるために付記しています。 - 注意表示
- ・洗濯機表示の場合はネットに入れて弱水流で洗って下さい。
- ・手洗い表示の場合は、もみ洗いを避けて軽く押し洗いして下さい。
- ・バスタオルにくるんで軽く脱水して下さい。
- ・形を整えて平干し又は二つ折り竿干しして下さい。
- ・伸縮した場合は、手またはアイロンで形を整えて下さい。
→ニットの洗い方に関する注意表示です。
ニット製品は織物製品(布帛)と比べ取り扱いが難しいので注意表示がついています。
- 付記用語
ポイントはこれ!
- ・<洗濯前の確認>
- 製品に付記されている絵表示・付記用語・注意表示を確認します。
- 水洗い禁止の表示(桶マークに×)の付記されているものは水洗いは出来ません。(図1)
(ドライマーク洗剤での家庭洗濯も出来ません。)
- ・<洗い~脱水>
- 洗濯機表示の場合は、ネットに入れて弱水流で洗います。
- 手洗い表示の場合は、軽く押し洗いします。
- 柄物や配色になっているものは、ぬれた状態での放置やつけ置きはしないようにします。
- 脱水の際はネットに入れるまたはバスタオルにくるんで短時間処理します。
- ・<乾燥~仕上げ>
- 形を整えて平干しまたは二つ折り竿干しします。
乾燥機は使用しないで自然乾燥します。
→ハンガーに着用させた状態で乾燥させると自重で衿回りが伸びたり、丈が伸びて巾が縮んだりします。
→ハンガーの大きさによっては肩部分が凸状態になる等型崩れが生じます。 - 伸縮や型崩れが生じたときは浮かしアイロンでスチームを当てて手で形を整えます。
→アイロンの温度やスチームの使用可・不可については絵表示や付記用語・注意表示で確認しましょう。
→ニットはループの連続で構成されており、布帛に比べ寸法安定性が低いです。また、繊維製品は水につけるとリラックスしてセットが解除されます。そのため、洗濯後は再度形を整えることが必要です。
→洗濯後は仕上げによりある程度元通りになりますが、全く同じ状態には戻りません。
- 形を整えて平干しまたは二つ折り竿干しします。