ウォータースポット
ケース①
- ・水がはねた所が白くなった。(図1)
ケース②
- ・雨に濡れて色が濃くなった。(図2・3)
ケース③
- ・雨にあたったらシミになった(図4)
どんな現象?
- ・一般に「ウォータースポット(水ジミ)」と呼ばれるものです。
原因は?
- ・ウォータースポットは、水の付着により繊維自体が膨潤したり(図5)、毛並が乱れたり(図6)、糸の撚りが戻ったり(図7)する事により、光の反射が均一でなくなりシミのように見える現象です。
特にカシミヤ等の獣毛や絹・レーヨン等の光沢感のあるものに生じ易い現象です。 ・<図の解説>
- 図5:水滴が付着する→水がしみ込むと繊維が膨らむ→繊維はやがて乾くが、糸の膨らんだ状態は元には戻らず、シミのように見える。
- 図6:毛足のある毛並が一方向に揃った生地に水滴が付着する→水がしみ込み毛が起き上がる
→毛並の乱れによりシミのように見える。 - 図7: 強撚糸に水滴が付着する→水がしみ込むと撚りが戻る→繊維はやがて乾くが、撚りが戻ったところは完全には元の状態には戻らず、シミのように見える。
どうしたら防げるの?
- ・素材特性上、ある程度やむを得ない現象です。
- ・雨の日の着用には気をつけましょう。
- ・ウォータースポットが生じた場合は、水洗い表示のものは水洗いする事でほぼ除去が可能です。
- ・また水洗い禁止のものについては、クリーニング業者に水ジミである事を伝え、処理を依頼される事をお勧めします。
どんな素材がなりやすいの?
- ・カシミヤ・レーヨン・絹などの素材で毛並や光沢のあるものです。