トリアセテート
木材パルプを原料として、酢酸を化学的に結合させて酢酸セルロースとし、これを繊維にしたものです。このセルロースの方が再生繊維の部分で酢酸の方が合成の部分になり、半合成繊維に分類されます。繊維の性質も植物繊維と合成繊維の性質をあわせ持っています。
トリアセテートはアセテートより酢酸がたくさん結合されている(酢化度が高い)ので、より合成繊維に近い性質を持っています。
メリット
- ・保温性があります。
- ・さらっとした感触です。
- ・ふっくらした風合いがあります。
- ・発色性が良好です。
デメリット
- ・アセテート/トリアセテートの染色に使用される染料は、大気中の酸化窒素ガスで変色し易い性質があります。
まめ知識
- ・アセテート・トリアセテートはアセトンで溶ける性質があります。
マニキュアの除光液など、アセトンを含むものをつけると繊維が溶けてしまいます。それによって穴が開いた状態になる事もあります。