ヘンプ
大麻とも言われる麻の一種で、桑科の一年草の植物で100日で成長するため、年に3回同じ畑で収穫できます。また、害虫に強いので、殺虫剤を使用しないで育てられます。
ヘンプは風合いが硬いため一般にはロ-プや袋などに用いられますが、綿などと混紡して衣料用にも使われています。性質的には苧麻(チョマ)、亜麻(アマ)に近いですが日本の品質表示法では「麻」とは表示できず、「指定外繊維(ヘンプ)」となります。
メリット
- ・麻独特のシャリ感、清涼感があります。
- ・水分の吸収、発散性に優れています。
- ・伸度が小さいため収縮しにくいです。
- ・生分解性に優れていて、環境にやさしい繊維です。
デメリット
- ・強度のある繊維ですが、毛羽立つと白く見えてしまいます。
- ・シワになり易いです。
- ・シワを取るとき、完全に乾いている状態ではシワが伸びにくいです。
まめ知識
- ・家庭用品品質表示法で麻と表示できない麻の種類には次のようなものがあります。
マニラ麻、サイザル麻、黄麻(コウマ)、ケナフ - ・黄麻はジュート、苧麻はラミー、亜麻はリネンとも言われます。
- ・ケナフは生育が旺盛で繊維の収穫も多く、森林保護の面から木材、パルプの代替資源として注目されています。
- ・また二酸化炭素の吸収に役立つということで、環境問題に取り組む企業の工場に植えられるようになってきています。