テンセル/リヨセル
木材パルプを原料に、セルロース(植物の繊維/繊維素)を化学的に分解しないで、分子構造を生かしたまま精製して作られる繊維です。再生繊維に分類され、植物繊維の性質を持っています。
2005年にオーストリアのレンチング社が生産する全てのリヨセル繊維の商標名は『テンセル』に統一されました。つまり…繊維の一般名称が「リヨセル」、商標名が「テンセル」となります。
メリット
- ・有害物質を出さない製法で作られます。
- ・強度は高くポリエステル並みと言われています。
- ・汗や水分をよく吸収します。
- ・ソフトな風合い・光沢を持ちます。
- ・様々な加工によりスエードやピーチスキン(ももの肌)調の生地があります。
デメリット
- ・摩擦されると繊維が分繊化して毛羽立ちます。(特に濡れた状態では著しくなります)
- ・毛羽立つと白っぽく見えます。
- ・水ジミになることがあります。
- ・ぬれると風合いが硬くなります。
まめ知識
- ・組成表示は、例えば次のように表示されます。
(例1)ポリエステル60% / 指定外繊維(リヨセル)40%
(例2)ポリエステル60% / 指定外繊維(テンセル)40% - ・<参考> 指定外繊維とは、家庭用品品質表示法で組成表示をする際に使うべき用語が指定されていない繊維の事です。