豚革
豚革は皮革の中では、牛革の次によく使用されています。
表面に3つずつ並んだ毛穴が裏側まで貫通しているのが特徴です。
飼育の条件上、皮の表面に傷跡が多く目立つため、皮革の裏面を起毛したスエードタイプのものが多く使用されています。
最近では表面に顔料プリントされたものなどもあります。
豚革は日本、韓国、中国などアジアでしか使用されていません。日本は100%自給です。
牛や羊は子供の頃に採取した皮革が柔らかく良質とされ年齢により名称が異なりますが、豚は飼育期間が6ヶ月と短く年齢に関係なく全てがピッグスキンと呼ばれます。
メリット
- ・柔軟性と伸縮性により、身体になじんできます。
- ・組織は緻密で、保温性が高いです。
デメリット
- ・水にぬれると硬くなったり、シミになったりします。
- ・ドライヤ-やスト-ブで乾燥すると硬くなります。
- ・濃色製品は、着用中の摩擦作用などで色落ち、色移りし易いです。
- ・汚れやシミが組織の中まで入り易く、除去しにくいです。
- ・カビが生えや易いです。
- ・光によって変色し易いです。
- ・繊維製品に比べクリーニング代が高価です。
まめ知識
- ・通常のクリ-ニングでは損傷を受けます。
毛皮・皮革専門のクリ-ニング店に出して下さい。