人工皮革
人工皮革は基本的にはスエ-ドタイプの皮革に似せたもので(一部、銀面タイプのものもあります)、フェイクスエ-ドとも呼ばれます。
基布に相当する部分は極細繊維をランダムに立体的に交絡させ、ポリウレタン樹脂などを染み込ませたものです。
メリット
- ・天然皮革は部位によって厚みや硬さなどが不均一ですが、人工皮革は一定しています。
- ・天然皮革に比べ、着用やクリ-ニングのお取り扱いが容易で安価です。
- ・様々な色目を表現でき、色にムラがありません。
- ・繊維が緻密に交絡していますが、空隙がありますので通気性がありムレません。
- ・アイテムにもよりますが、水洗い可能な商品も開発されています。
デメリット
- ・年数の経過によって染み込んでいる樹脂が劣化して、剥離や変質が生じてきます。
- ・硬いものや突起物と擦れると表面に傷がつきます。
- ・油性の汚れ(マジックインク、ボ-ルペンなど)がつくと中まで入り込んで、樹脂の部分にまで浸透して落とせません。
- ・ドライクリ-ニング後に溶剤が残りやすいです。溶剤が残っていると溶剤やけどになる可能性があります。
まめ知識
- ・人工皮革に使用されている樹脂はポリウレタンが多く、ポリウレタン樹脂の耐久性は3~4年と言われています。