うさぎ/ラビット/ラパン
毛皮用のウサギは穴ウサギと呼ばれる家畜化した家ウサギをさらに改良したものです。
種類としては毛足の長い「アンゴラ種」、刺し毛が退化した綿毛(わたげ)だけの「レッキス種」、「チンチラ種」、「日本種」等があり、毛色の種類毎に名称が付けられています。
〈代表例〉
- ・シロウサギ(白色)
- ・チンチラウサギ(灰青色)
- ・ゴマウサギ(灰褐色)
- ・ゴールウサギ(淡褐色・ベージュ色)
- ・黒ウサギ(黒色・黒褐色)
- ・ブチウサギ(上記各色の一部に異なる色が混じっているもの)
メリット
- ・綿毛(わたげ)が厚く密生しているため、保温性があります。
- ・刺し毛が非常に柔らかく、滑らかな風合いです。
- ・肉食動物の毛皮に比べて軽量です。
- ・染色が容易なため、様々な色を出せます。
- ・比較的に安価なため利用範囲が広いです。
デメリット
- ・毛が細くて柔らかいため、摩擦作用によって毛抜けが生じたり、刺し毛が折れたり切れたりしやすいです。
- ・ミンクやフォックス等の肉食動物よりも耐久性が低いです。
- ・湿気・光(紫外線)・熱等に弱く、変色や硬化等をおこしやすいです。
- ・香水が付着すると臭いが強くしみつきやすく、そのまま放置すると変色しやすいです。
- ・繊維製品に比べクリーニング代が高価です。
まめ知識
- ・刺し毛が折れたり切れたりするのを解消する加工として、
「刈毛(シェアード)加工」=刺し毛を短くカットする
「抜き毛加工」=刺し毛だけを抜いて綿毛だけにする
などがあります。 - ・フランス語の『ラパン』も一般的になってきています。
- ・通常のクリ-ニングでは損傷を受けます。毛皮・皮革専門のクリ-ニング店に出して下さい。