毛/カシミヤ
カシミヤは山岳地帯に生育するカシミヤ山羊から、冬期に密生した綿毛を春に櫛ですきとる方法で採取されます。
カシミヤは手触りがやわらかく絹のような光沢と滑り感があり保温性に優れています。
また、雨にぬれると表面の反射が変わり水ジミ(ウォータースポット)になり易い性質があります。
メリット
- ・保温性があります。
- ・滑り感や光沢感がありソフトな手触りです。
- ・水をはじく性質と湿気をよく吸収する性質をあわせ持っています。
デメリット
- ・水の影響で収縮し易い性質があります。
- ・水分を含んだ状態で、摩擦やもみ作用が加わるとフェルト化*します。
- ・水にぬれると水ジミになり易い性質があります。
*〔フェルト化〕水分と揉み作用によって羊毛のスケールが絡み合ってフェルトのような厚みのある状態になる事です。
まめ知識
- ・カシミヤは、衣類害虫やカビの好きな蛋白質から出来ています。汚れやシミを除去して防虫剤を入れて保管しましょう。
- ・ニットは糸の撚りが甘く組織も密でないものが多いため、毛玉になりやすい性質があります。連続着用は避け、毛玉が出来た場合は市販の毛玉取り器やハサミ等でお手入れしながら着用しましょう。
- ・毛並みのあるものは、着用後はブラシ等でお手入れしましょう。
- ・カシミヤ(光沢感のあるもの)は水にぬれると水ジミになり易い性質があります。
雨の日の着用は避ける事や、予めクリーニング業者などで撥水加工する事で防止出来ます。